もうひとつの給油問題

民主党ガソリン税の引き下げ、与党の公明党なんかは”お得意のお手当て”で灯油代金の充当を「限定的に」行うつもりらしい。
最近のガソリン価格急騰で給油もうっかり「満タンで!」とは言えなくなり、ちまちまと痛くない程度にセルフスタンドで3000円ずつ入れている。
石油関係にお勤めの知り合いに聞くと製油所から離れているところでは輸送費もバカにならず、製油所の最寄とおなじ価格での販売が困難、っていうかすでに売れば売るほど赤字になっているそうだ。

イラク情勢をはじめとする中東事情が原油高をもたらし、玉突き事故のようにあらゆる商品が値上げを始めている。デフレどこ吹く風である。もっとも原油の安定供給を「好きで」壊したのは日本の方なので産油国のせいでもなんでもない。自らイラク国内に確保していた石油の安定供給源を喜んで手放し、わざわざ高い石油をドル建てで購入することを決めたのは今の政権なのだ。

昔は「ヤポンヤポン」と日本人を見かけると親しみをこめてきた産油国の方々もいまでは「米国の手先」としかわれわれを見てはいないのだ。
みなさんも、ガソリンのノズルを握る度にこのことについて考えてみてはいかがでしょうか。