米国の若者の怒りが”お金持ち”へ -ウォール街のデモ-

アラブの春”ならぬ”NYの春”が来ている。
大学を卒業しても職にありつけず、低賃金のアルバイトしかない現状や
大学での勉学を諦めざるを得ない若者の不満が爆発してのことだという。
春と表現するにはかなり寒い理由のデモだけど。

今まで、米国が世界中で仕掛けてきたことのブーメランが自国で起きていると思う。
資本主義国家のリーダーを自負し、世界をフランチャイズ化してしまおうと頑張ってきた彼らだが、
かなり困ったことになりそうだ。

中国での民衆暴動は”民主主義”でも”法治国家”でもない国だったので、早期収束されてしまったが、
米英は一応、法治国家であり民主主義国家であるが故に戦車で轢くわけには行かず、事態の収拾は慎重にならざるをえないのである。

ところで、私達が学校で習った資本主義経済とは違う現象が起こり、世界不況になって久しい。
資本主義経済ではインフレとデフレを調節しながら、
お金を国中に回していくことで成り立ち、平均的な生活を国民に与える方式と思っていた。

ところが、現在は全体的に金がなく、物価は下がる一方。
そうなると賃金も減ってしまい・・・ま、TVで馴染みのデフレスパイラルである。

筆者、最近になってあることに気がついた。
通貨の発行はバブル期から20年、かなり行なっているはずなのにお金が無いとなれば、
考えられることはそんなに多くない。

簡単にいうと”金持ちが抱えている金が流通しないせいで不景気”なのである。

ここでいう金持ちとはそんじょそこらの雑多な人たちでなく、資本主義経済を運営している世界的な超大金持ちのことである。
例えば米国の財産のほとんど全部は人口の1%程度の人たちが握っており、民衆には行き渡らないのである。

我が国においては円高状態が続いているが、
コレは日本円にかなりの額が変換されてどこかにプールされていると思われる。

血管が詰まっている状態と同じで、これを打開するには当然、それをバイパスしてしまってお金をt流通させるしかない。

つまり、貨幣価値は下がるけれども国民を護るために強制的にお金をじゃんじゃん印刷して世の中に投入する方法だ。
誰もが思うこの方法を”取らせない勢力”は多分、いる。そして、国民の貧乏を思い通りとばかりに見ている。

私たちは本当に困っている。
それを打開するためには真の政治をこの国に実現させるしかない。
日本が世界的なリーダーになるためには志の高い為政者が全体のバランスを考えて収める仕組みが必要なのだ。

※民主主義は金で言うことを聞く政治家を議会に送り込むことが出来る仕組みである。
逆に賢明な王が収める国家にはそれが通用せず、つけ入る隙がない。 → 民主化運動 となる。
世界には様々な統治の方法があって然るべきだが、それを許さず資本主義社会に無理やり誘導するやり方をよしとするのは必ずしも正しいとは思えないのである。