TPPが開国だぁ??

TPP議論がメディアを賑わせている。
郵政民営化法の時と同じで「やった方がいい!」と誘導しているようだが、政治家のみなさんの説明では
詳細はわかりませんし、番組の編成が一部品目に偏っているので、全貌がわかりません。

http://www.jetro.go.jp/theme/wto-fta/basic/tpp/
から概要を説明したPDFファイルがDLできます。
目を通してみます。
2ページ目にはTPP協議対象分野がありますが・・・・

■対象分野(以下分野でワーキンググループ設置)
市場アクセス、工業品、農業、繊維、TBT(貿易の技術的障害)、SPS(衛生植物検疫)、原産地規則、税関協力、投資、サービス、金融、通信、電子商取引、政府調達、競争、知財、労働、環境、キャパシテイビルデイング、救済措置

と何故か”資源”については全く触れられていない。
石油・レアアースなどの資源は除外かよ?
そして、肝心の参加予定国ですが
■交渉参加国
シンガポール(星)、ニュージーランドブルネイ、チリ、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアと

なんで、産油国のメキシコがいないのよ?
これはやっぱり簡単に乗らないほうが良いのではないかな?

20年後の購買力を想像するに、この中で重要な国は
ベトナムとマレーシアですね。
ベトナムには人的資源があり、米国は巨額を戦争につぎ込んだ損失を取り戻したい考えがあるでしょう。
また、マレーシアは産油国です。
採掘権をカタに取るため、米国さんの触手が伸びるのは必至ですね~。

(しかし、戦前の植民地経験のある、これら東南アジア諸国がおとなしく白人の国に膝を折ることは想像できないので指導者の資質にかかるところが大きいかも)

筆者が現時点での判断を聞かれたら、こうです。
それぞれの国情と国レベル、国民レベルの信頼関係に基づき、投資分野と貿易項目を決め
それぞれに適切な関税をかけて健全貿易を行う。

日本が現状売りたいのは大田区東大阪で世界一の職人が作る”高精度部品”。
インドネシアとマレーシアが日本人の指導と品質管理に基づいて加工したものを日本が安心して買う。

犯罪歴のない人にビザなし渡航を認め、自由に行き来ができるようにしてしまう。
国内出張のように該当国へは出かけられるようにするのだ。

何なら、電力や電車などのインフラも日本人が出張して作ってさし上げてもいい。
仕事のない日本人は高度技術者として活躍できる。

農産物は日本の和食チェーン店がどんどん進出し、
自国の農産物を彼地で材料調達することにより、現地に日本食を広め、第6次産業を展開する。

日本に敬意と好意を向けてくれている国との公益に力を入れ、その国がTPPの枠組みで活躍できるよう、支援すればいいのである。